JD.com(京東商城)は中国第2位のネット通販で、筆頭株主はあのテンセントです。
自社で商品を売る直販型ネット通販では中国最大手であり、同様に直販でのサービスを行なうアマゾンになぞらえて「中国のアマゾン」と呼ばれることがあります。
ナスダックには2014年の5月に上場しました。
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アリババとの違い
JD.comが紹介されるときによく引き合いに出されるのが、アリババとアマゾンです。
アリババとJD.comは同じネット通販を主要事業としていますが
アリババは楽天のように直販が少ない「マーケットプレイス型」
JD.comはアマゾンのように直販が多い「直販型」
という点が異なります。
もう1点、JD.comは配送を自社で行なう点も特徴です。
京準達と呼ばれる最速30分以内に商品を届けるというまるで”プライムナウのようなサービス”を約300都市で提供しており、JD.comは多くの利用者に配達が速いと認識されています。
驚異の成長率
売上高推移:百万人民元
出典:JD.com, Inc.
売上高が前年同期比+33%と巨大企業でありながら高い成長を維持しています。
年別売上高でも毎年40%以上成長しているのは驚異的です。
また、JD.comは売上の98%をネット通販で稼いでいる点も特徴です。
出典:JD.com, Inc.
JD Mallは自社のネット通販業でNew Businessには物流サービスや海外事業が含まれます。
今後も高い成長を続けるにはアマゾンやアリババのようにクラウドサービスや広告業といった新しい柱を獲得する必要があるでしょう。
JD.comに関するニュース
GoogleがJD.comに約600億円の投資
近年の目覚ましい成長からかGoogleがJD.comに約600億円を投資することが先月明らかになりました。
出典:Google、中国eコマース大手JD.comに5億5000万ドル戦略投資 | TechCrunch Japan
具体的な協業内容はあまり明らかになっていませんが、Googleが評価したという事実は大きな話題になり株価にも反映されました。
大手動画サイト iQiyi(アイチーイー)と協業
アイチーイーの記事でも記載していますが、JD.comは動画サイトのアイチーイーと協業しています。
これによりお互いのデータを共有するだけでなく、動画内でJD.comの商品を登場させるなど様々な戦略を打っていくことができます。
出典:【NEWS】JD(京東:ジンドン)と愛奇芸(Iqiyi)が「京愛計画」というビジネスモデルを協力構築すると発表。 – チャイナテックメディア
👇アイチーイーの記事はこちら👇
株価は割安か
現在株価:39.46ドル
上場してから4年、意外にも現在株価は初値の2倍に届いていません。
最近の下落は米中貿易摩擦への懸念が原因ですが、私は貿易摩擦がJD.comの業績に悪影響を及ぼすとは考えていません。
現在株価は365日線付近であり、JD.comは割安水準だと思います。
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結論
①JD.comは中国第2位のネット通販
②筆頭株主はテンセント、先月にGoogleが600億円の投資
③株価は2014年から2倍程度、売上高は2014年から3倍以上
④最近JD.comの業績に大きく影響のなさそうな米中貿易摩擦懸念で、他の銘柄につられて下落している
以上の点を考慮すると今のJD.comは買い時ではないでしょうか。
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