ビリビリ動画(BILI)は2009年に設立された中国の動画サイトです。
弾幕と呼ばれる動画へのコメント投稿機能を持つことから、よく「中国のニコニコ動画」として紹介されます。
近年はスマホゲームの開発や広告業など事業を多角化して収益を伸ばしてきており、今年の3月にナスダックに上場しました。
スポンサーリンク
事業内容と規模
動画サイト内での総再生回数
出典:上場果たした「ビリビリ動画」とは? 「日本アニメは中国で人気」の実際 (3/4) – ITmedia ビジネスオンライン
中国はインターネット動画の視聴者数が6億人前後おり、最もシェアを持っているのはテンセントが運営している騰訊視頻です。2位のバイドゥ傘下の愛奇藝も3月にナスダックでの上場を果たしています。
ビリビリ動画はこれらのサイトに比べるとシェアこそ低いものの、月間アクティブユーザー数を1年で5,700万→7,700万と2,000万人も増やしており着実に成長しています。
ビリビリ動画は当初動画投稿サイトとして設立されましたが、現在の収益の柱は携帯ゲーム事業です。日本でも話題になった「アズールレーン」の開発や「Fate/Grand Order」の中国での運営を行なうなど多くのヒット作に関わっています。
携帯ゲーム事業の純収益は1年で97%も伸びており、絶好調といえます。
ビリビリ動画のモート
D (市場シェアがあまり高くない銘柄)
携帯ゲーム事業、動画投稿サイト、ともに市場シェアはあまり高くありません。
ただ、携帯ゲーム業界はモートを築きにくい市場であり、一発当てればとても大きい市場でもあることから、あまりシェアは関係ないと思っています。
ビリビリ動画の成長性
A (企業も業種の未来も明るい銘柄)
出典:Bilibili – Investors – Investor Home
5月に行なわれた直近の決算発表では、ビリビリ動画の純収益は前年同期比+105%、2年前と比べると10倍以上の収益を上げました。
急成長を裏付けるとても素晴らしい決算でしたが、スマホゲームは競争過多な市場であることと、最近は開発費が高騰してきているため、今後もこの成長を維持するのはかなりの企業努力が必要だと思います。
とはいえ当分はこの成長を維持できると考えています。
ビリビリ動画のバリュエーション
?
まだ上場して3ヵ月なのでバリュエーションの判断は難しいですが、株価はすでに最安値から倍以上になっています。
結論
携帯ゲーム市場はモートを築きにくい市場なので、今後の展開は読みづらいです。
ただ、モートを築きにくいからこそテンセントを始めとした巨大企業とも争える市場だと思います。
ビリビリ動画は米国株の出来高ランキングで100位以内に入るなど非常に注目されている銘柄です。
私も今後注目していきたいと思います。
👇ビリビリの決算記事はこちら👇
コメント