米国株に投資する多くの人はジェレミー・シーゲルの株式投資の未来を読まれていると思います。
株式投資の未来を読むと
①生活必需品銘柄は技術革新をしなくても確実に成長していく
②生活に必要な商品を売っているため、不景気にも強い
③配当利回りが高い
以上のような理由から生活必需品セクターに投資しようという気になると思います。
一見欠点がなさそうな生活必需品セクターですが、いくつかの欠点があります。
①生活必需品セクターはインカムゲイン目的で保持されやすく、債券利回りの上昇局面では売られやすい
インカムゲイン狙いであれば債権ほど安定している商品はありません。
現在のように債権利回りの上昇局面では生活必需品セクターは売られやすい業界といえます
②生活必需品セクターの製品はスイッチングコストが小さく、レッドオーシャンになりやすい
生活必需品は値段を重要視して購入する方も多いため、今まで使っていた商品から安いプライベートブランドの商品に切り替えることは容易です。
生活家電の代表格であるテレビは最近格安4Kと呼ばれる商品が台頭してきており、群雄割拠の様相を呈しています。
結果として生活必需品セクターは価格競争が起きやすい市場といえ、ワイドモートが浅い市場といえます。
一方ハイテクセクターは先行者総取りの市場です。
フェイスブックからGoogle+に、LINEからViberやcommに、それぞれ乗り換えられるでしょうか?
フリマアプリのラクマは販売手数料を無料にしていますが、販売手数料が10%のメルカリよりも利用者は少ないままです。
ハイテクセクターは後発組が無料で良質な製品を提供したとしても簡単には乗り換えることができません。
なぜならそのサービスの利用者数が多いことが、そのままワイドモートになることが多いからです。
コカ・コーラは飲めなくても生活に支障はありませんが、
もしアマゾンのクラウドサービスが使えなくなったら、もしWindowsやOfficeが使えなくなったら、おそらく多くの企業が立ち行かなくなってしまうでしょう。
またこれらの銘柄はキャピタルゲイン目的で投資されることが多く、債券利回りの上昇局面でも生活必需品セクターに比べて強いです。
現代における真の生活必需品銘柄はマイクロソフトやアマゾンといった銘柄だと考えています。
インカムゲイン狙いで米国株に投資されている方々も一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
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