【CSCO】シスコシステムズの銘柄分析

シスコシステムズ アイキャッチ

シスコシステムズ(Cisco Systems)は世界最大のネットーワーキング機器メーカーです。

シスコのルーターは家庭では見る機会が少ないですが、大規模なネットワークを処理するデーターセンターなどの業界では高いシェアを持っています。

初めて配当を出したのが2011年で毎年増配しています。

連続増配は7年、現在の配当利回りは3.10%で、ハイテク銘柄の中では配当利回りが高いことが特徴です。

 

 

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事業内容

シスコシステムズ アイキャッチ

 

地域別売上高

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Americas:北中南米、EMEA:ヨーロッパ・中東・アフリカ、APJC:アジア太平洋・日本・中国

出典:Cisco Systems, Inc. – Cisco’s Q3FY18 Earnings Results

 

売上の過半数がインフラストラクチャ(ネットワーク機器関連)事業から生み出されています。

北中南米での売上が大きいですが、ヨーロッパやアジアでも十分な売上がある点は、さすが業界標準のネットワーク機器メーカーですね。

 

2018年Q3決算

売上高推移

2018Q3 売上推移

出典:Cisco Systems, Inc. – Cisco’s Q3FY18 Earnings Results

年別売上高&CF推移

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売上高は横ばいですが、キャッシュフローは少しずつ伸びてきています。

シスコは営業CFに比べてフリーCFがとても高く素晴らしいですね。

そして高いフリーCFが配当という形で株主に還元されているため、とても株主フレンドリーな企業だと思います。

 

シスコシステムズのモート(優位性)

B (高い市場シェアと高いスイッチングコストを持つ銘柄)

ネットワーク機器はシスコシステムズ製が高いシェアを持っており、あえてシスコから他のメーカーに乗り換えようと考える事業者は少ないと思います。

しかし、近年は拡張性やコスト面で優れているアリスタ・ネットワークス(ANET)を筆頭に徐々にシェアを奪われており、その危機感からなのか近年ハードウェア企業からサブスクリプション型ソフトウェア企業への転換を図っています。

出典:Cisco大変身、ハードウェア屋からクラウドベースのサブスクリプションモデルへ、今度はSD-WANのViptelaを買収 | TechCrunch Japan

 

他のサブスクリプションモデルの企業(アドビなど)のように業績を伸ばせるかが今後の課題です。

 

シスコシステムズの成長性

A (企業も業種の未来も明るい銘柄)

ネットワークトラフィック予想

https://www.cisco.com/c/dam/global/ja_jp/solutions/collateral/service-provider/visual-networking-index-vni/mobile-white-paper-c11-520862.doc/_jcr_content/renditions/mobile-white-paper-c11-520862_3.jpg

出典:Cisco Visual Networking Index:全世界のモバイル データ トラフィックの予測、2016 ~ 2021 年アップデート ホワイト ペーパー – Cisco

 

世界はIoT時代を迎えデータトラフィックは今後もどんどん増えていく予想がされています。

ネットワーク機器市場はアリスタやジュニパーに押されてきていますが、まだまだシスコがトップシェアを握っており、データトラフィックの増加は業績にプラスの影響を及ぼします。

 

また、先ほど触れたサブスクリプションモデルへの移行も今のところ順調です。

シスコシステムズ 売上内訳

出典:Cisco Systems, Inc. – Cisco’s Q3FY18 Earnings Results

サブスクリプションの売上は前年比で29%増加しており、このままうまくいけば業績が一層安定して伸びていくでしょう。

 

シスコシステムズのバリュエーション

C(割高)

現在株価:42.56ドル

シスコシステムズ チャート

好決算を発表した昨年8月から株価はブレイクアウトしています。

現在の株価は少し上がり過ぎかなと思っています。

業績が株価の成長についてこれてないのでPERも上がってきており、今はまだ買おうとは思えません。

 

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結論

ネットワーク機器市場で大きなシェアを持っており、これでソフトウェアも順調に強化できれば業績はどんどん上がっていきますね。

配当利回りも3%越えと高配当ですし、ポートフォリオの配分にハイテク企業も欲しいと考えている方には良い選択肢だと思います。

 

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